2019年S/S(春夏)シーズンで話題となったエンジニアドガーメンツとユニクロのコラボレーション。
そしてA/W(秋冬)シーズンでも同様のコラボレーションが行われ、10月11日(金)にリリースされました。
今多くのブランドでリリースされ、注目されている”フリース”に特化したコレクションだったことから、リリース前から大きな話題を呼び、発売後も店頭/オンラインショップ共に非常に賑わいました。
かくいう私は、ガーメンツこそ好きなれど、話題となった今作は「みんな着そうだな」という考えから敬遠していましたが、いざ手に触れるとその良さが分かりました。
今回は、リリースされた4型をレビューし、おすすめ順にランク付けしたいと思います。
第4位 フリースショールカラージャケット

カラー展開:Navy/Grey
価格:4990円(税抜)
おすすめ度:70/100
※試着のみで購入せず。
・ニットのようなざっくりした表情を持つフリースを使用した、リラックス感のあるジャケット。
・フリースなので軽くて柔らかくて暖かく、手軽に洗えるのでお手入れが簡単。
・肩、アームホール、身頃、前見返しは3本針ステッチにすることで縫い代がすっきり見える。
・ポケット口と裏には補強用の別布を当てることで、フリースでもしっかりとした仕立てに。
・ポケット裏は起毛させた生地にして保温性をアップ。(uniqlo)
フリースと言えばボアのようなイメージが強いですが、こちらは見た目としてはショールカラーのニットジャケットといったところ。
丈短め、シルエットもすっきり目で使いやすそうなシルエットとデザイン。
しかしそれは裏を返せば「わざわざ買わなくても」となってしまいます。
見た目としてもガーメンツ感は特に無く、今回の4アイテムの中でも定価は高い部類の4990円。
なんだか同じようなデザインが他でもっと安く買えそうだな、という点がどうしても気になり、個人的にはこの順位としました。
第3位 フリースノーカラーコート

カラー展開:Beige/Black/Navy
価格:4990円(税抜)
おすすめ度:80/100
※Beige Sサイズ購入
・表面はなめらかなマイクロフリース、裏面はふわふわのボアフリースの2枚を貼り合わせた素材を使用。
・アウターとして使えるしっかりとした素材感に、ミリタリーウェアからインスパイアされたディテールをプラスしてデザイン性もアップ。
・フロントはファスナーとボタンの2つを使い、自由にシルエットの調節ができる。
・前立て部分には耐久性のあるナイロン素材を使用。(uniqlo)
続いてはノーカラーコートです。
コートというタイトルほど当然厚くはないですが、裏地はフリースなので暖かさはあります。
表地はムートンのようなマットな素材感。
表地/裏地共にしっかりしているので、肩幅/身幅/アームホール等々、各部がゆったり目に作られており、例えばこれをインナーにしてこの上からアウターを羽織る、なんて使い方は結構難しいかもしれません。
※モッズコートやテアトラみたいにガッツリ大きいコートであれば問題ないでしょう。
着丈に関しても、扱いやすい丈ではないなというのが正直な感想です。
すっきり短めか、あるいは膝上くらいのロングの方がコーディネートはしやすいですが、これはいずれにも属さないミディアム丈。
ジャストサイズを選べはおしりが隠れる程度といったところ。
この着丈をお洒落に見せられるのは上級者だなと思います。
元々ゆったり目の作りではありますが、あえて大きく着てビッグコートのように着るのもアリかな?
それでも、前述したようにアームホール等も太いので、完全な着膨れには注意したいところです。
ということで、ノーカラーで保温性もあり使いやすい一方で、着丈とシルエットのバランスがやや気になるという点で3位にしました。
私としては、着こなすのがやや難しいかなと思いましたが、持っていない類のデザインではあるので試しに買ってみました。
165cm痩せ型でSサイズをがっふり着る感じです。
ジャストで着るならオンライン限定のXSの方が良さそうですが、まぁSでいこうと思います。
第2位 フリースプルオーバー

カラー展開:Off White/Beige/Black/Navy/Olive
価格:1990円(税抜)
おすすめ度:95/100
※Black/Off White Mサイズ購入
・アウターとしてもミッドレイヤーとしても使えるフィット感。
・左肩にはスナップボタンが付いているのでラクに着脱できる。
・軽くて暖かく、肌触りが気持ち良いファーリーフリースを使用。
・胸には耐久性のあるナイロンを使用したファスナー付きポケットをプラス。(uniqlo)
表地/裏地共にフリースなので、見た目も実際に着てもとにかく暖かいプルオーバーフリース。
見た目は一見シンプルですが、着やすいように、あるいは脱ぎやすいように方にスナップボタンがついていたり、胸ポケットがあったり、ややデザイン性もあります。
ポケット付きTシャツ、ニット、スウェット等が人気なので嬉しいポイントですね。
特にこの手のアイテムに関して、ポケットがあるのはかなり便利といえるでしょう。
カラバリも豊富で、男女問わず、老若男女使えるデザインだと思います。
カットソーの上から来ても、あるいはシャツを挟んでも、あるいは思い切ってパーカーなんかも着られるほど、その着こなしの可能性は感じられます。
つまり、厚手のカットソーやニットの代用としての着用が一般的だとは思いますが、ミドルアウターとしても使えそうだなというのが個人的意見です。
そして注目すべきはその値段ですよね。
2000円ちょっとで買えてしまうという恐ろしさ。
値段が服の購入決断ポイントになることには私自身否定的ではありますが、これに関しては致し方ないとしか言えません。
それくらいコストパフォーマンスには優れていると思います。
シルエットはこれまたゆったり目ではありますが、極端に大きい感じはありません。
個人的には、あんまりジャストサイズで着るよりは、気持ち大き目で着た方がフリースの雰囲気にも合うのかなと思います。
しかし大きすぎた場合は、男性の場合はフェミニンな雰囲気が強くなってしまうし、女性の場合は着膨れ感が強調されかねません。
普段のサイズより1サイズ上げるくらいがちょうどいいのかなと思います。
私はMサイズをゆったり着ることにします。
むしろLサイズでもいいかなってくらいでしたが、とりあえずMとしました。
デザイン性/使いやすさ/価格と三拍子そろった素晴らしいアイテムだと思います。
ただし、強いてマイナスポイントを挙げるなら、「暑すぎるのでは?」という懸念です。
コットンニット、ウールニット、カシミアニット、裏起毛スウェット等と比べても、段違いに暖かいこちらは、室外であれば最強の防寒着、逆に暖房がきいた室内だと暑すぎるように思います。
室内で暑いなら脱げば?といわれたらそれまでですが、ジャケットやカーディガン等と違って、プルオーバーアイテムを脱ぐのってやや手間じゃないですか?
まぁあくまで個人的な意見で、今後より寒くなってこないと分からない点ではありますが、ちょっと気になる点として挙げました。
第1位 フリースコンビネーションジャケット

カラー展開:Beige/Black/Olive
価格:3990円(税抜)
おすすめ度:100/100
※Black Mサイズ購入
・肩や胸まわりに余裕を持たせたオーバーサイズシルエット。
・首まわりや肩ヨーク、ひじ当てなどには耐久性があって毛玉にならないナイロンに切り替え。
・首裏は毛足のあるフリースにして、防寒性をアップ。
・手袋をしたままでも開閉しやすいプーラー付きのファスナーポケットをプラス。
・フロントファスナーは上下どちらからでも開閉できるので便利。(uniqlo)
プルオーバーと甲乙をつけがたいですが、こちらを推します。
形としては、某アウトドアブランドの某レトロエックスと同じ類です。
つまるところ、とにかく使いやすいってことです。
ちょっと寒い時、短時間の外出時等々、ダウン等のヘビーアウターより秋から春にかけて使えるのはやっぱりフリースジャケットです。
そんな使いやすいフリースジャケットは、良いブランドで買えば2万円あるいは3万円を超えてきますよね。
それがこれは4000円ちょっと、破格です。
ダブルジップなのも着こなしの幅を広げますね。
なにより素敵なのが、他のアイテムと比べてこれにだけ採用された生地のパッチワークです。
ガーメンツ好きの間では当然知られているこのパッチワーク、当ブランドでは多くのところで採用されています。
良く知られているのはVASとのコラボスニーカーですね。
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定番でリリースされるこのスニーカーは、4~5年前は1万円近くプレ値が付くほど人気の商品でした。
私も個人的に履いていますが良い感じです。
あとはブランド定番のベッドフォードジャケットなんかにもこの生地のパッチワークが使われています。
ちょっと話がそれましたが、ガーメンツというブランドの特色を感じるのがこのフリースです。
一見不規則のようなこの規則性のあるパッチワークは、さすがの一言。
ジャケットの値段でプルオーバーが2着買えるという点ではマイナスポイントに挙げられるかもしれません。
まとめ
4位3位は似合う人だけ欲しい人だけに勧めますが、2位と1位はどっちもお勧めします。
デザイン性/使いやすさ/価格と三拍子そろったプルオーバーを選ぶか、ガーメンツ色が反映されたジャケットを選ぶかといたところですかね。
私個人の1位と2位の差別化のポイントとしては、上記ポイント+より使い勝手の良さそうな方を1位に選んだということですね。
ただし冬が近づくにつれもっと評価は変動するかも。。。?
いずれにしても、まだ登場回数が少ない現段階ではこんな感じですね。
ご参考まで。
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